なぜBRZ(ZC6)を選んだか — 40代・家族と両立する趣味車選び

趣味

スバルBRZ(ZC6)に乗っているおやぢです。このブログでは前にシフトノブ交換の記事を書きましたが、そういえば肝心の「なんでこの車を選んだの?」という話をしていませんでした。

結論から先に言ってしまうと——単身赴任で車が必要になり、どうせ買うなら自分が運転していちばん楽しい車にしたかった。その条件を満たしたのがBRZ(ZC6)だった、というだけの話です。

ただ、40代・家族持ちの身でスポーツカーを選ぶというのは、それなりに悩みもあり、家族への感謝もあります。同じように「趣味の車、欲しいけど踏み切れないなぁ」と思っている方の参考になればと思って、当時の選び方を正直に振り返ってみます。

スバルBRZ(ZC6)の外観。WRブルーのボディにゴールドのホイール
相棒のスバルBRZ(ZC6)。生野ダムにて。

きっかけは単身赴任。車が「生活の足」として必要になった

そもそもの始まりは、単身赴任が決まったことでした。

赴任先では、車がないと生活が成り立たない。買い物も移動も、車が前提の土地です。つまり最初の動機は、趣味でもなんでもなく、ごく現実的な「生活の足が要る」という話だったんですね。

ただ、ここで一つ思ったわけです。どうせ毎日乗る車を1台買うなら、自分が運転していて楽しい車にしたい、と。通勤と買い物だけのために、なんの面白みもない車を選ぶのは、なんだかもったいない。せっかく一人の時間が増えるのだから、その時間を相棒と楽しみたい。そう考えたら、車選びが一気にワクワクするイベントに変わりました。

譲れなかった条件①:マニュアルのFR(または後輪駆動ベース)

車を選ぶにあたって、自分のなかで「これだけは譲れない」という軸が二つありました。

一つめが、駆動方式とミッション。自分ひとりで乗るなら、マニュアルのFR(後輪駆動)か、後輪駆動をベースにした4WDに乗りたい。これはもう、理屈じゃなくて好みの問題です。

エンジンの力を後輪に伝えて、自分の右手と左足でギアを操る。あの「車を操っている」という生々しい感覚が、運転の楽しさの核心だと思っているんです。前輪で引っぱる車の安心感も分かるんですが、趣味として転がすなら、やっぱり後輪で蹴り出すフィーリングが欲しかった。

4WDも候補には入れていました。後輪駆動ベースの4WDなら、走りの楽しさと悪天候での安心感を両立できますからね。ただ、最終的にはよりシンプルでダイレクトな、素のFRに気持ちが傾いていきました。

譲れなかった条件②:家族を乗せられる「後席」があること

二つめの条件が、これがけっこう大事で——後席があること

単身赴任とはいえ、家族が赴任先に遊びに来ることもある。そのときに「ごめん、2人しか乗れないんだ」では、さすがに格好がつきません。家族を乗せて出かける可能性がある以上、2シーターは選択肢から外さざるを得なかったんです。

正直に白状すると、独身気分で2シーターのオープンカーに憧れる気持ちもありました(笑)。でも、そこは40代・家族持ちの分別というやつです。多少狭くてもいいから、いざというときに後ろに人を乗せられる4人乗りであること。これは外せませんでした。

この「①MTのFR」と「②後席あり」という二つの条件を重ねていくと、選択肢はかなり絞られてきます。そして、その両方を満たして、なおかつ価格的にも手が届く——そこにスポッとハマったのが、BRZ(ZC6)だったというわけです。FRで、6速MTがあって、ちゃんと後席もある。条件を書き出してみると、自分にとってこれ以上ない解でした。

実用性より「楽しい」を優先した、その理由

普通、40代で車を買うとなると、燃費だの積載性だの、実用性を最優先で考える人が多いと思います。実際それが正解な場面も多い。

でも、今回の僕の事情はちょっと違いました。単身赴任先では、基本的に乗るのは自分ひとり。家族全員での長距離移動や、大量の荷物を積む機会は、そう多くない。だったら、実用性をギリギリまで削ってでも、「自分が運転して楽しいこと」を優先していいんじゃないか——そう割り切れたんです。

もちろん、後席を条件にしたあたりに「家族への配慮」は残しています。完全に趣味に振り切ったわけじゃない。実用性と楽しさのバランスを、自分の生活実態に合わせてチューニングした結果が、「後席のあるFRスポーツ」というラインだった、という感じですね。

普段の生活で実用性が必要な人が無理してスポーツカーを選ぶ必要はないと思います。ただ、僕みたいに「一人で乗る時間が長い」というライフスタイルなら、楽しさに比重を寄せる選択も十分アリだと思うんです。

予算と買い方:絶対に中古。2014年式を2020年3月に

買い方についても、最初から方針は決まっていました。新車は最初から眼中になく、絶対に中古。そして予算は、正直に言えば「安ければ安いほどいい」(笑)。

結果として、2014年式のBRZ(ZC6)を、2020年の3月に購入しました。初代ZC6の中でもこなれた年式で、程度のいい個体を予算内で見つけられたのは運がよかったと思います。

中古にこだわったのは、単純に予算の問題が大きいですが、それだけじゃありません。趣味の車って、多少気兼ねなく乗って・いじって・楽しめるほうがいい。新車だと「傷つけたくない」が先に立ってしまいがちですが、程度のいい中古なら、その点でも気が楽でした。

そしてこれは強調しておきたいんですが、好きな車を買えたのは、家族の理解があったからです。生活の足という大義名分があったとはいえ、わざわざスポーツカーを選ぶというのは、家計から見れば完全に「趣味」の領域。そこを「あなたが楽しめるなら」と後押ししてくれた家族には、本当に感謝しかありません。

維持費もとことん抑える:タイヤは激安通販、バッテリーはDIY

中古で安く手に入れたとはいえ、趣味の車を長く持つうえで地味に効いてくるのが維持費です。ここも僕は、抑えられるところはとことん抑える方針でやっています。

その代表がタイヤ。新品タイヤをディーラーやカー用品店で買うと、4本でけっこうな出費になりますよね。なので僕は、タイヤは激安通販で買うようにしています。よく利用しているのが、輸入タイヤ・アジアンタイヤを中心に激安で扱っているオートウェイ。国産有名ブランドにこだわらなければ、同じサイズでも驚くほど安く揃えられます。普段の足としてしっかり使いつつ、たまにワインディングを流して楽しむ——そんな乗り方なら、コスパ重視のタイヤで十分というのが僕の考えです。

激安タイヤ通販【オートウェイ】で価格を見る

(※僕が実際にタイヤを買っているのもここ。アジアンタイヤ中心で、サイズが合えば国産の数分の一で揃うこともあります。)

もう一つがバッテリー。これも通販で購入して、自分で交換しています。バッテリー交換はお店に頼むと工賃がかかりますが、作業自体はそれほど難しくなく、基本的な工具さえあれば自分でできてしまう。通販価格+DIYなら、お店に頼むよりかなり安く上がります。(※バッテリーの取り扱いと、交換時のメモリーバックアップだけは気をつけてくださいね。)

こうやって「楽しむための車だけど、維持費はシビアに」とメリハリをつけることで、趣味を長く続けやすくしている——というのが正直なところです。お金をかけるところと締めるところを分けるのも、趣味車と長く付き合うコツなのかもしれません。

そして今——「用済み」になっても、手放さない

時は流れ、単身赴任は終わりました。

冷静に考えれば、このBRZはもう「生活の足」としての役目を終えています。家族にとっては、極端な言い方をすれば「用済み」の車。実用性で言えば、もっと家族向きの車に買い替えたっておかしくない。

それでも僕は、この相棒を手放さずに所有し続けています。そしてここでもやっぱり、家族の理解に支えられているんです。「あなたの趣味なんだから、好きにすれば」と。これがどれだけありがたいことか。

なぜそこまでして乗り続けるのか。理由はシンプルで、運転していて、ただただ楽しいからです。

3ペダルのHパターン——クラッチを踏んで、シフトレバーを「H」の字に動かしてギアを選ぶ、あの古典的なマニュアル操作。今や絶滅危惧種ですが、これがたまらないんです。自分の手と足で車と対話して、エンジンの回転と速度を自分で合わせにいく。ただアクセルを踏むだけでは決して味わえない、「操っている」という濃密な感覚があります。

BRZ(ZC6)のコックピット。CUSCOのシフトノブと6速MTのHパターン、STIプレート
相棒のコックピット。3ペダル+HパターンのMTと、自分で替えたCUSCOのシフトノブ。

信号待ちからの発進ひとつ、ワインディングでの一つのシフトダウンひとつが、ちょっとした達成感になる。この感覚を一度知ってしまうと、もう「移動の道具」としての車には戻れません。

趣味の車を持つということ

振り返ってみると、僕がBRZを選べたのは、たまたま単身赴任というきっかけがあって、家族の理解があって、というご縁の積み重ねでした。

趣味の車を持つというのは、お金もかかるし、実用性とのトレードオフもある。決して全員に勧められる選択ではありません。でも、自分が心から「楽しい」と思える時間を、生活のなかに持てること——その価値は、燃費や積載量では測れないものだと、乗るたびに思います。

もし今「趣味の車、気になるけど踏み切れない」という方がいたら、まずは自分のライフスタイルと正直に向き合ってみてほしいです。そして何より、家族がいるなら、その理解を大事にしてほしい。僕がこうして相棒と過ごせているのは、その一点に尽きるので。

さて、せっかく手に入れた相棒。これからも少しずつ手を入れて、もっと自分仕様に育てていくつもりです。第一弾としてやったシフトノブ交換は、別記事に書いているのでよかったらどうぞ。

👉 BRZ(ZC6)のシフトノブ交換【前編】

👉 BRZ(ZC6)シフトノブ交換 後編|実走インプレ【純正と比較】

相棒をいじって、転がして、また記事にする。そんな趣味の時間を、これからも大事にしていきます。それでは、また次回!

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